テーマ:若者が夢を抱く社会にするために、今私たちができること ‐IRメンバー5名×男子5名との座談会 ‐コーディネータ IR藤岡 章子
【2009年度 第3回IR(イール)会議】〇日 時 2009.7.18(土) 15:00〜〇場 所 婦人会館 あいれふ 〉視聴覚室A議長:宮木議題:1.8月予定2.9月以降の予定について 1)AA-Café 以外でやりたいこと、提案など 2)9月 AA-Café 3.ウェブ改訂4.その他
皆様のご協力を得て活動を続けてきたIRですが、設立の目的を果たし、本日をもって解散することとなりました。
さて、現代で最も成功した経営者のひとり、ファーストリテイリング(ユニクロ)社長 柳井正さんの書かれた「一勝九敗」という本をご存知でしょうか。
「不況知らずのひとり勝ち」と称されるユニクロでさえ負け戦を続けた末の一勝なのだと気づき、平凡な私たちは九十九敗でも気にせず挑戦し続けて行こう、という気にさせてくれる一冊です。
と同時に、勝ち負け以前に「挑む機会がすべての人に与えられているか」という疑問も感じます。どんな苦労が待っていようとも、挑戦の機会に恵まれるという事実は、なんと羨ましく素晴らしいことだろう!と。
なぜなら、その機会がなければ成功はもちろん、失敗の余地すらないのですから。それは、「私は、何ができて何ができないのか」という自分の力を客観的に測る機会を得られないことでもあります。
2006年早春、私はまさに「挑戦する機会が十分に与えられていない」苛立ちを感じており、「ならば挑戦する場を自分で作ってしまえ」と立ち上げたのが、IR(イール)の前身、インディ実行委員会でした。その考えに賛同してくれた女性たちが集まり、カネ・ヒト・モノすべてがゼロの状態から当時無名に近かった勝間和代さんの講演会を開催、たくさんの皆さんの支援のもと成功を収めました。
そこで得たのは、「挑戦の機会さえあれば誰でも成果を出せる」という確信。また仮に失敗しようとも、そこには豊かな学びの機会が約束されている、という実感でした。
そこで、「挑戦しながら自分の役割に気付き、その役割を実世界で果たすための実践力をつける練習場のような場所を作りたい」とIR(イール)を仲間と立ち上げたのが2007年春。その後二度の講演会開催、勉強会、自己内観の旅を仲間と行う気づきのカフェ「A-Cafe」など、多岐にわたる活動を続けてきました。
IR(イール)という団体名が決まった頃だったでしょうか、ふと「どうして立ち上げに加わったの?」と尋ねると、メンバーのひとりが言いました。
「藤岡が見ているずっと先の何かを私も見たくなったのよ。何なのかわかんないけど、すごく面白そうな気がするのよ」と。
今思うに、私が見ていた「何か」とは、理想の未来だったのだと思います。「誰もが挑戦する機会に恵まれた社会」という未来。
インディの春から4年、多くの学びを得た今、はっきりと言えることがあります。
どこにいようと何があろうと「挑戦の機会」は、いつも自分のいる“今、ここ”にある。
挑戦するかしないかの選択はもちろん、挑戦の機会を作る選択さえも、すべては自分の手の中に。
「理想の未来」は遠い彼方にあるのではなく、ここにある「今」を、私たち自らが創っていくものだと。
しっかりと見つめ、行動すべきは、未来ではなく「今」であると。
IRという場所で私たちが身に付けたのは、今をしっかりと見つめ考えながらも、今だ!と行動に踏み切る「身軽さ」のような気がします。「気楽に挑戦、気軽に失敗」というタフさを得たと言えるかもしれません。
メンバーが言ったとおり、そう、それは確かに「面白い」。
最後になりましたが、志と熱意ばかり高く実績もなかったインディ実行委員会、IR(イール)をこれまでご支援くださった企業・団体・個人の皆様、本当にありがとうございました。物事のすべては周りの支えあって成り立つのだと深く学ばせていただきました。
どうか今後もご指導・ご支援のほど宜しくお願いいたします。
そして愛するIRの仲間たちよ、未熟な私とともに歩いてくれてありがとう。
期すものが大きいから、とはいえ、私の言動に傷ついたことも多かったことでしょう。どうか許してね。
さぁ、クレド12番のときです。
住み慣れた場所から飛び立つのは怖い気もしますが、大丈夫、あなたには私たちが、私にはあなたたちがいる。
失敗したら、また一から始めればいい。
「何はともあれ 行ってみよう!!」、それが私たちIRですから。
それぞれの舞台へ、いざ出発。
2010年3月27日
IR(イール)代表 藤岡 章子